脳は3つある⁉︎ 頭と心と体を調和させて生きるために

 

ボディートークではありとあらゆる側面から

こころとからだのバランスを整えていくため

施術内容はひとりひとりまったく異なるものになりますが

ほとんどの方のセッションに共通して出てくる項目もいくつかあり

そのなかでもとくに重要なのが“3つの脳”です。

 

一般的に脳といえば頭のなかにあるもの

ひとつだけと思われがちですが

実は心臓と腸にも多数の神経細胞があり

脳と同等の機能を担っていることから

ボディートークではこれらを3つの脳と呼び

それらすべてが活性化され、かつ高いレベルで連携して

互いにサポートしあう形で働く状態に導くための

テクニックが取り入れられています(参照→⭐︎)。

 

「頭ではわかっているけど気持ちがついていかない」とか

「心は惹かれるけど頭がストップをかける」という状況

ほとんどの人が身に覚えがあるのではないでしょうか。

3つの脳がうまく調和していないと

このような葛藤が起きてしまいますが

それぞれの脳をバランスよく使えるようになれば

物事の捉え方や人生経験はまったく違ったものになります。

 

現代社会では頭の脳だけを極端に重んじる傾向があり

頭の脳がすべてを制御し指令を出すことにより

体や心が機能しているというイメージが強いと思います。

しかし実際には頭の脳から送り出されるシグナルよりも

体の他の部分から頭の脳に送られてくるシグナルのほうが

はるかに多いことがわかっているんです。

 

つまり頭の脳というのは司令塔ではなく処理装置であり

体内や環境からさまざまな情報をダウンロードして

それに応じて身体機能を維持するプログラムを動かしています。

また自律神経系の中枢でもあり交感神経(闘争・逃走反応)と

副交感神経(休息・回復)の切り替えが行われますが

こうしたプロセスは意思の力でコントロールするのは困難で

心臓の脳と腸の脳からどのような情報を受け取るかによって

左右されます。

 

これら3つの脳をつなぎとめる役割を担うのが心臓の脳です。

それにより頭の脳と腸の脳がしっかりと連携していれば

神経回路と感覚的なインプットが効率よく結びつき

システム全体が穏やかに安定した状態

すなわち副交感神経が優位のリラックスモードとなります。

そして3つの脳が一体となって健全に機能しているとき

心臓の脳は人生経験におけるすべての相互作用を

つなぎとめる錨となります。

つまり自分自身の魂との結びつきや

周囲の人々、環境、物事との関係性を築いたり

それらにまつわる気づきを得るための知性は

心臓に宿っているということ。

また人は自分自身を指し示すとき直感的に

胸のあたりに手をやることからもわかるように

心臓の脳は自己の意識が宿る場所でもあり

自省や内省、自己愛を司ります。

 

腸の脳は防衛機制に深く関連しており

小腸とマイクロバイオーム(微生物叢)とともに

外部から体内に入ってくる病原体や食物に対し

必要なものと不要なものを識別して対処することで

免疫反応や栄養分の消化吸収を統制しています。

このことから容易に連想できるように

生きていく上であらゆる選択や決断を下すのも

本来は腸の脳の役割です。

何が正しく何が間違っているか

何を選び取るべきかは頭で考えるのではなく

腸の脳の直観にしたがって判断するのが自然なのです。

古くから「腹を決める」「腑に落ちる」といった

言い回しがあるのは偶然ではないんですよね。

 

ところが現代人の多くは頭の脳を重要視するあまり

本来ならば他のふたつの脳が担うはずの役割の多くを

頭の脳に課すようになってしまったため

つねに負担がかかりすぎる頭の脳は慢性的な緊張状態に陥っていて

ストレス要因に対して過剰に反応しすぎたり

逆に麻痺して問題解決のための実際的な行動が取れなくなり

それが自律神経障害や心身症の蔓延につながっています。

 

心臓の脳と腸の脳を軽視し頭の脳に依存する生き方は

気持ちのいい風が吹く日に電動モーターで

帆掛け船を進めようとする航海士に似ています。

自然の力には目もくれず無駄に燃料を消費し

平穏だったはずの旅路を困難なものにしているのです。

頭で考えることがもっとも重要だと思い込んでいると

直感や内省、好奇心、体感など、概念化されない

さまざまな情報の豊かさに気づけなくなり

柔軟性を欠く無批判な信念に囚われていきます。

そうなると思考はもはやツールではなく

自らが思考の奴隷となってしまい

人生は悪戦苦闘の連続のように思えてきます。

 

さまざまな状況に対応できる健全な知性を発揮し

密接に関わりあう心と体の健康を維持するには

3つの脳すべてが協調して働く必要がある。

これも伝統医学では古くから知られていたことが

近年の科学的研究によって裏付けられた

医学のパラダイムシフトの一例です。

最先端科学と伝統医学を融合するボディートークは

このような側面からも調整が可能な

画期的なホリスティック療法となっています。